2010/12/19

OTが考える健康の定義

3か月ほど前に畑間さん夫婦と沖縄の民謡ライブ酒屋で
お酒を楽しみました.

畑間さん夫婦とは昨年のOSセミナーで出会いました.

ライブの様子→http://youtu.be/NT_CeDPGdnA

※畑間さん夫婦と13回セミナー実行委員長の村井さんの承諾を頂き,
youtubeに投稿しています.(葉山さん,よろしいですか?)




お酒を飲みながらご夫婦に尋ねました.

ボクら作業療法士って,ADLとか上肢機能に注目しがちなんですが,
それって何のためかって言うと,いわるゆる健康のためだと思うんです

でも,健康ってなんでしょうね.
お二人はどういう状態を健康と定義しますか?

(畑間さん)
「確かに定義は難しいよね.
でも,少なくてもボクは健康だと思う」

(奥さん)
「そうね,車いすだけど,この人は健康だと私も思う」


ですよね~

じつは待ち合わせに遅れてきた2人.
空港でちょっとした事故があって,病院にいくように言われたらしい.
しかし「そんなことより大切な約束があるから」と断って直行したとのこと.
もちろん,治療の必要性を夫婦で判断した結果の選択だった.



病院での生活なんて最大で6ヵ月,訓練施設でも長くて2年.
そこから先の生活は何百ヶ月,何十年になる.

筋力向上訓練やADL訓練は成果が期待できるなら,必要な作業療法だと思う.
それでも,その機能や活動の「訓練・練習」は,
どこで,誰と,どんな生活を,どのように過ごすのか,
作業療法士は確認するべきだと思う.

目標によって訓練・練習の選択肢が変わることを,
知っていることが大切だと思う.
支援の成果は筋力やADLの介助量ではなく,
クライエントが期待する生活を自分で選択していると感じることだと思う.

「訓練・練習」はその手段に過ぎないし,
作業療法士はそのメッセージを伝える責任があると思う.

べき,とか,責任,とかいう表現は使いたくない.
誰かの価値観を否定するつもりもない.
だた,個人的には揺るがずにそう思うし,
同じような視点を多くの仲間が自分のものにすることを願う.
それはクライエントの性格だとか,
時期的に適切ではない人もいると主張するOTもいると思う.
だからこそ,作業療法士は目標を協業して決めるという作業に挑戦して欲しい.

そのプロセスにこそ,
クライエントと作業療法士が期待する関係性がある気がする(?)

・・・文章の着地点が見えなくなってきた.今日はここまで.

担当したクライエントが,
人生を楽しんでいる,と言ってくれたら,
それが作業療法士の健康になるんじゃないかなあ.

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