15年前に受験したセンター試験は100点満点に換算して,数学10点,英語20点だった.
3年間,高校と塾に通っていたので,脳に問題があるんじゃないかと本気で思ったよ.
看護師か介護士になろうかと思ったけど,親の勧めでOTを受験したんだよね.
いわゆる,基礎学力が低い,自分の意思で進学していないタイプの人間です.
人生において,どこで,だれと,どのようにつながるのか,という目標がなかったなあ.
ここ2カ月ほど,チーム管理について相談を受けて一緒に悩むことが何回もあった.
1年目から10年目以上のOT経験がそれぞれあったが,同じように悩んでいた.
まずは話をしっかり掘り下げて聞いてから,こうじゃないかなあと考えを話したが,
結局は自分のことを冷静に分析して対策を練っているなあと思った.
そっか,ボクはここで悩んでいるのか,あそこを目標にしているのか,と発見した.
病院にいると退院後の生活を現実的にイメージしていているのかなと思い,
施設にいるとこれから数年,数十年と続く生活をイメージしているのかなと思う.
目の前のクライエントに対して,作業療法士として今やるべき支援は何だろうと悩む.
そのうち,なんで自分の悩みを理解したり共有しないんだろうと,チームにイラつく.
そういう時って,どうやってチームをコントロールしようかと悩んでしまいそうになる.
教育や管理・運営って手段なのに,それ自体が目的になってしまいがち.
自分を理解して欲しいのか,クライエントを理解して欲しいのかさえ,わからなくなる.
だから,いったん無理やりに冷静になってから,じっくり目標と向き合ってみる.
どうしたいわけよ?
それは何でよ?
それは手段でしょ,目的と目標は何ね?
じゃあ,それは何でね?
どういう状態になればいいの?
それはどうやって達成度を判断するの?
そうすると,自分とは知識,教育,経験,出会いが違うから価値観が異なり,
その異なりは良いとか悪いとか,高いとか低いでは判断することではないと気づく.
例えれば,ベートーベンとビートルズとAKB48の違いかな.ちょっと違うか.いいや.
自分の信念が好きなのは事実として認識し,それが正しいのは仮説として認識する.
人には人の信念があり,それは人が変えきれるものではなく,自分で変わるもの.
変わることがいいことなのかは,どの立場で見るかによって違うはず.
あいつはベートーベンを捨ててビートルズになりやがった,と怒るか喜ぶかもしれない.
AKB48の立場から見たらどっちでもよくて,そう思うことは悪くも誤ってもいない.
大切なことは,自分はどうしたいと思っているのかを知っていることかな.
地域や職場で流行の実践技術や理論があるかもしれない.
それを喜んだり悲観しているのは,時代や組織や偉い人ではなくて自分なんだよね.
自分の目標に向かって,自分がやるべきだと思うことを,自分がやればいいわけね.
ADOC
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