先日,久しぶりにデイサービス利用者へADOCを使って目標を確認しました.
話を聞いているつもりで,ボクはよくわかっていなかったんだなぁと再発見.
さて,報告.
tomori kounosukeつぶやく
ADOC in 45回OT学会(埼玉)
45回OT学会でADOC関連の発表が9演題も採択.
詳しくはtomoriくんのブログへ
→http://adocforot.blogspot.com/2011/02/adoc-in-45ot.html
デイサービスの要支援者に対する評価法を新たに作成することになった.
筋力,歩行能力などの評価に加えてADOCを導入することができた.
システムの中にAODCを入れることよりも,
必要性をチームで共通認識することが大切だと思ってきた.
提案した時にあがった職員からの疑問は,
「どうして必要?だって,話はよく聞いているよ」だった.
いい質問だと思った.
階段が昇りにくい,夜のトイレでふらつく,料理が1人で作れない.
これらは通所利用者の言葉であったり,観察してわかったこと.
しかも,それらは「意味と目的のある何かすること」=作業だった.
しかし,それらのことができなくてクライエントが困っていることの
重要度と優先順位が今までは明確にされていなかった.
料理ができなくて困っている人もいるし,困らない人もいる.
階段を昇りにくいことよりも,
夜のトイレのふらつきが圧倒的に困る人もいる.
困っていることの重みづけは,介助量や一般論で当てはめるられない.
その人に聞いて確認しなければ,本当に必要な支援ができない.
チームメイトはそれぞれが質も量も優れた情報を持っているが,
困っていること,やりたいことの重みづけがされていないから
すべての情報を同じ重さで受け止めることになる.
結果的に,多すぎる情報の何に焦点を当てるべきかわからなくなり,
大切な情報が大切に扱われなくなる.つまり,チームで共有されない.
だから,新しい情報を集めましょうというより,
情報の整理をするのがADOCの役割だと思ってほしい.
会議と記録によって情報交換の密度は高まったが,
大切な情報の共有ができないこと,
目標が設定できないことが悩みだと話があがったので,
その部分を補うために使ってもらおうと思って紹介.
と,いうやり取りで半年くらいを費やしたが,
それだけの価値はあったと思う.
何をするかよりも,なぜするのかを知っていることが大切だと思う.
OT学会(埼玉)のADOC関連演題抄録は,
組織やチームメイトにADOC導入の交渉する時,役だつかもしれない.
そういう意味を意識しているので,緊張してます.
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