2012/07/04

「作業に焦点を当てた実践」講習会の舞台裏


朝,目が覚めてiPhoneの写真フォルダを確認すると,
覚えのない画像が入っていること.誰でもあるよね.
ボクの場合は網の上で燃える焼き肉.
どうやら1人で4次会を開催したらしい.店名は琉球ホルモン

琉球ホルモン,完全燃焼






はじめて県外の学会で発表したのは8年前,
2,000人規模の学会で演題数は200演題だった.
400人が入るメイン会場に口述発表の聴講者は30名ほど.
緊張して真っすぐ立てないほど手足が震えたことよりも,
数少ない質疑が的外れだったことに失望した.
発表後,無力感に襲われてボロボロ泣いてしまった.

「やっていることは,絶対に間違っていない.
ただ,伝える力が足りなかった.
伝える価値はあったのに,ぜんぜん届かなかった.
伝えることを承諾してくれたクライエントに,申し訳ない」
と,電話でtomoriくんに話したことを覚えている.






7月1日は作業に焦点を当てた実践の講習会in神奈川県立福祉大に参加した.


当日の朝までプレゼン構成を練っていたこともあり,
プレゼンに不安があった.
震えるような緊張はしないけど,不安感が消えなかった.
「伝えたいことが相手に伝わるイメージが湧かない」と何度もこぼした,
侍OTさんが大丈夫,大丈夫だと何度も励ましてくれた.

自分のプレゼンがはじまって,
10年おでんの動画が始まる前に,泣いている人たちが見えた.
まだ泣き所じゃないんだけどなーと思った.
300人中10名くらいだったと思うけど,はっきり見えた
通所,訪問,入所の作業療法士だと確信した,

「病院で意味と目的のない機能訓練は,すぐに止めてください.
リハビリ=何年、何十年でも効果がなくても機能訓練すること,
という価値観を植え付けていると意識してください.
介護保険領域のOTが苦しんでいること,
傷ついていること,悩んでいること,
クライエントと家族が泣いていること,イメージしてください」






このメッセージに反応して,流れた涙が見えた.
伝える価値のあるメッセージを,伝わる形で伝えるべきだと感じた.
もちろん,だからと言って人のせいだけにはしてはいけない,
とプレゼンは続けた.周囲に求めず,周囲に貢献しようと伝えた.

レゼンが始まる前に不安だった理由は,
ボク個人が主張していることの背景にある概論と,
裏付ける根拠がないからだ,と舞台上でわかった.

でも,今回は友利くん,齋藤さん、,澤田さん,竹林さんと合わせて,
5人で1つの完成されたメッセージだったことを思い出した.
迷いなく自分の役割を遂行するべきだと気づいた.

4人のプレゼンを聴いて,間違っていなかったと確認できた.
詳しいプレゼン内容はtomori くん,めがねOTさんのBlogに.
彼らのプレゼンは過去に聴いたことがないほど,
論理的かつ感情的だった.あのレベルにはボクは追いつけないね.
ボクはボクらしく進もう.
ワンセットで再びみんなとプレゼンしたいなー

琉球OT,完全燃焼






3つの大事なことを伝えていなかったので,補足.

1つ,特養でも効果と期間が明確で,意味と目的があれば機能訓練は必要.
特に効果と期間が重要だと思う.竹林さんのプレゼンを聴いて再確認できた

2つ,札幌で開催される作業科学セミナーで,ポスター発表の予定

3つ,うちの職場で作業療法士を募集中

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