2013/01/21

通所介護と機能訓練加算 (No.1)

ブログを書き始めて5年.
Yahoo!ブログ時代も含めると,総閲覧数が10万回を超えた.
ちょっと多過ぎるんじゃないかと思う.




2ヶ月前,2012年11月に県社会福祉協議会が主催の研修会で,
いきがいのまちデイのtamuraさんと講師を担当した.
依頼をしてくれたgimaさんとは何度もメール,電話や会って話した.

「昨年,今年の老人福祉施設職員研究大会で発表したこと,
いつも琉球OTに書いてあることを,そのまま伝えてください」
と言ってくれたけど,そういうわけにはいきませんと答えた.

主催者は,参加者がどのように行動を起こすことを期待しますか,
期待する行動が達成できたかどうかは,どうやって判断しますか,
参加者が所属する事業所と社協にどのような利益を期待していますか.

問いを繰り返すボクに根気強く付き合ってくれたgimaさんと共に,
研修会の目的と目標を言語化し,精度を少しずつ高めていった.
完成したのは開催の1週間前だったけど,目標さえ決まれば楽だった.

「リハ職員と関係する職員が,
熱中して楽しいと思える仕事で,自信を育んで欲しい.
地域に暮らす高齢者が自信を持って生活できるようになって欲しい」

この目標を達成することが最優先であるなら,
参加者が期待しているだろう,法改正の解釈,指導されない記録の方法,
効率的で効果的な訓練メニューの提示は最小限にすると決めた.

何を構成に盛り込むかではなくて,何を取り除くか,が大事だった.
ADOCと同じように,重要度と緊急度を考慮した優先順位を決めた.
やるべきことが,やらなくていいことに圧迫されないようにしたかった.


介護保険は2030年を目標にした第一歩を,今年踏み出した.
過去のように法が改正される2年,4年スパンで対応する必要はない.
はっきり見えているゴールに向かって,少しずつ価値観を変えればいい.

今回の改正は夢のみずうみ村がモデルになっているのは明らかなことだが,
システムを真似て導入しても同じ成果は得られないし,追いつくともない.
介護保険とモデル施設の理念を理解しておけば,方法論で右往左往しない.





介護保険が15年後に目指しているのは,「その人らしい生活」に間違いない.
使い回されて古びたように聴こえるかもしれないけど,じつは新しい.
今までは支援の質を判断する基準がなかった.これからは違う.

もう仕事の時間ですね.今日はここまで.

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