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2010/12/08

天井と青空 2 Ceiling & sky 2

固くなった関節は、元に戻すことが困難です。
筋肉に力が入っているなら和らげることは可能ですが、
効果は一時的です。
関節や筋肉が固まるのを予防するという意味はあると思っています。

でも、不安と疑問が私にはあります。
それで生活がどう変わるんだろう、と思っています。
痛みなく、床擦れの心配なく、転落の危険なく、
長らく座ることが目標になるかもしれません。

でも、それじゃあ座ってから何をするのか
私がよく見えていません。







高齢者だから、男性だから、施設生活が長いから、
という理由で何かを見せたり聴かせたりすることはできると思います。

でも、この方だからこそ、この方だけの、
という目的が見えるようにしたいと私は思っています。
それは、私と職員のためでもあるんです。
これでいいのかといつも不安なんです。

ご家族が考えることが本人の意思に1番近いと思いますし、
応えたいとも思っています。
車いすでいわゆる寝たきりの状態でも
現実的に考えて参加ができると思う、
この方らしいすることを一緒に考えてほしいと思っています。


・・・・・・


自分で意思表示ができないクライエントの家族と面談をする時、
なぜ話を聞きたいと思っているのか必ずこの説明をする。

ボクは面談をする時、
話を伝える技術よりも、話を聞く技術よりも、
話を聞く目的と意味を伝える技術に集中する。

4 件のコメント:

  1. こんばんは、お久しぶりです。

    後輩が、ADLは全介助、意志の疎通もほとんど困難な事例を担当し、その方とその方の旦那様とのこれからの人生を、どう考えればいいのか、それをどうチームに発信すればいいのか悩んでいました。彼女に相談され、私も一緒に悩んでいますが、“天井と青空”シリーズに勇気をもらいました。
    いつもありがとうございます。

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  2. ぬまたさん,おひさしぶりです.
    コメント,ありがとうございます.
    ご家族にADOCを使用してクライエントが大切にしていること,クライエントにやってほしいことを確認するのもいいかと思います.本人と家族をカンファランスに参加してもらうのもいいかもしれません.
    同じような相談をよく受けます.今,挑戦していることは自分と同じように悩んでいるOTに貢献することを意識しています.まだまだこれからです.これからもよろしくです.

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  3. うえずさん

    ありがとうございます。
    ご本人とご家族に、もっと参加してもらう事が必要ですね・・。
    クライアント中心のつもりでも、知らず知らずに私たちの側のレールに乗せてしまっている可能性もある、、そんな気がしました。
    ありがとうございます!
    こちらこそ、これからも宜しくお願いします。

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  4. ぬまたさん,ありがとうございます.

    私たちのレートに乗せているかもしれないと,
    いつも不安に思うことが大切だと思います.
    同時に,伝えないといけないことを
    しっかり伝えることも必要ですよね.
    ぬまたさんがすでにされていることだと思います.
    参加しているかクライエントに確認できるといいですよね.
    こちらこそ,いつも勇気と視点を感謝.

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