「あんたが忙しいかなんて、私に関係あるか!」
と高齢者に言われて、そうだよなぁと思った。
10月に神戸で、日本作業療法士協会が主催する研修の助手を勤めた。
まず始めに伝えることは、
「選択したことよりも、選択した目的が大切」
運動療法もレクリエーションも手工芸も、
あくまでも手段で、目的は今後の人生に。
ある高齢者のひとりごと。
若い頃は戦火を潜り抜けながら働き、子育て、
年老いてからは病院や通所で家族や支援者が、
大事に関わってきたということを意識してください。
でも、入居者100人に作業療法士が1人が現実。
入居者、家族、職員からは同じように、
集団活動と関節可動域訓練が求められます。
仕事の価値は自分の中にあるのではなく、
求められる環境の中にこそあるのは確かです。
では、求められるままに機能訓練だけを選択すれば、
それでいいのか。
病院、外来で効果が期待できる場合に限って言えば、
それでイイ場合もあると思います。
生活する場面で支援する場合、
それでは不十分です。
作業に焦点を当て、作業遂行を支援し、
作業ができるようにするのが、作業療法士だからです。
じゃあ、どうすればいいんだよ!と思いますよ。
その前に、どうしたいのか。
それから、どうするのか考えた方がいいです。
天井と青空
何を選択したかよりも、なぜ選択したのか。
それが最も大切です。
目的が変われば、手段が少し変わります。
本人の意思表示ができない場合、
家族もクライエントとして捉えて考えてください。
気分転換のドライブではなく、
その人の家族にとって意味と価値のあることで、
今後も家族が自分たちで支援ができるようにすること、
それがこのケースの目的と目標でした。
表情がわかるアングルの写真を家族と共有するための、
漁港への外出だったということです。
この場合、家族の要望を引き出し、
優先順位をつけて整理し、チームと共有するのに、
時間と知恵をだいぶ使いました。
もっと楽に、さらに早く、より確実に、
作業療法をするためのツールを紹介します。
それは、作業選択意思決定支援ソフト、ADOC
10年おでん
やりたいことが目に見えるように、
支援の成果を満足度で、満足度を数値で、
数値を目に見えるようにしてください。
クライエントと家族と組織と自分のために、
がんばっていることを、
目に見えるようにしてください。
時間とエネルギーを費やした分だけの成果があると、
関係者全員にわかりやすく伝えてください。
それが全員への配慮であり、感謝の形です。
そして、目に見えるようになれば、
私たちは今よりもずっと次の仕事がしやすくなります。
自分のために、自分も含めた組織に作業療法をしてください。
ADOCはその手助けをすることでしょう。
回復期リハ病棟での共同研究者(RCT)を募集します!
組織や国が悪いと嘆いたり批判するだけなら、誰でもできます。
そして、何も変わりません。
変えたいなら、自分たちで変えましょう。
私たちで、変えましょう。
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