自信がないとOTから相談があった時,学会での事例報告を勧めています.発表による達成感を味わうというよりは,自分の経験を自分の言葉で振り返り,自分で考え,自分で調べる過程にこそ価値があります.ある一定レベルは結果の信頼性や妥当性は必要でしょうしが,その「ある一定レベル」の判断基準は査読者でも厳密には統一されていません.査読者の質を判断する基準も明確化されていません.したがって,発表に値しないという自己や職場仲間の判断で断念することに疑問がありました.まずやってみることでしか,わからないことがあります.信頼性と妥当性が証明されていない判断基準で報告の機会を失っているとしたら,社会と会員にとって損失と言ってもいいかもしれません.
県OT会,各研究会,県OT会員,学会運営委員会の使命を考え直した時,それぞれは予算やコネクション,実働する人員,看板を貸し借りする関係ではないと気がつきました.大きな目的と意味に向かう1つの小社会であり,目的を実現するための手段が違うだけです.それぞれに強みがあり,強みを活かした支援をしても見返りを求めることなく,協力し合ってこそ互いの強みがさらに活きているはずです.これは理想論ではなく,効率的な方法論だと思っています.なぜなら・・・長くなりそうなので図解して締めます.
知識,技術,態度をより成長させたいと臨床でがんばる県OT会員,その会員で集まって学びを深め合っている研究会,会員と研究会が経験と知識を共有できる場を設けようと無償で働く学会運営委員会,会員の社会的地位向上と社会貢献をサポートできる方法を模索する県士会.もし,学会と研究会と県士会を解散させても,必然的に同じような役割と性質の組織が誕生することになるでしょう.2012年9月22日,23日に学会へ参加される会員の方は,この日に込められた目的と意味を少しだけイメージするとより楽しめるかもしれません.そして今年は発表できなかった会員も,来年は挑戦して欲しいと思っています.
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