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2011/10/10

役割の価値 The value of role

カミさんが熱で寝込んでいる時、子供はココアを自分で作りたがった。
それがママの負担を軽減することにつながるから、だったと思う。
意味づけは、一時的なことかもしれない。
継続的に行うようになれば、意識しなくなるかもしれない。

間接的にママの看病をしているという意味から、
やらなければいけない自分の仕事という意味になるかもしれない。
少なくてもママが体調不良という状況の中では、
環境に期待されていると思い込んでいる自分の役割、かな。




ADOCの開発に関わってから、医療福祉保健領域以外の方々に対して
作業療法についてプレゼンする機会に恵まれるようになった。
先日ADOCのプレゼンをした後、ADOC開発に直接関わっていない、
ボクより一回りほど年上に見えるエンジニアさんが声をかけてくれた。

亡くなった親父さんは、脳出血の後遺症で重度の失語症があったという。
何を伝えようとしているのか汲み取ることができず、
そのこと自体に焦り、不安や自分への苛立ちを感じていたという。

でも今プレゼンを聴いて思ったことは、言葉を伝える行為よりも、
どんな手段を使ってでも、やりたかったことを確認して、
できるようにする支援が親父には必要だったんじゃないか、と話した。

家族以外の誰にも話さないが、ずっと気になっていたことだったと、
ゆっくり言葉を探しながら彼はボクに伝えてくれた。

今、自分がやっている仕事は親父とは関係ないことだと思ってきたが、
関係する可能性のある仕事だということに気がついた、と。
仕事をする上で、これからは意識することになるかもしれない、と。
ボクはあなた達をすごく、応援しています。と両手で握手を求めた。




ボクがADOCに期待していることは、
クライエントの力になりたいと願いながら関わるすべての人が、
特別で全く新しい困難な挑戦をするわけではなく、
やっていることに意味づけることができるんじゃないかということ。

それは立位保持訓練、トイレ介助や手芸の道具を準備することかもしれないし、
車いすを押して散歩することや自宅から鉢を運んでもらうことかもしれない。




自分で飲むためのココアを、自分で淹れることかもしれない。
環境因子である支援者もまた、クライエントからの期待によって、
あるいは期待されているだろうと思っていることによって、
今やっていることの価値が判断されるだろうと思う。

可能な限り挑戦して欲しいので、
ストーリーがあれば後押しをする力になると期待もしている。

すぐに結果が見えなくても、感じることができなくても、
人を想って選択したことは楽しいと感じることができますように。

満足するな、賢くなるな Stay hungry,stay foolish.

今朝、おねしょでシーツと布団をぐっしょり濡らした息子に、
カミさんと娘がわーわー叱っていた。息子はしれっとした顔で、
「だい、じょう、ぶ。テッシュで拭くから」と言った。
こいつ、ポジティブ思考の過剰分泌だ。逆よりはマシかな。




なんくるなるってばよ


6月に埼玉で開催された作業療法学会で発表した、
ADOC関連の9演題は大盛況だった。
目が回るような忙しさって、上手い言い回しだよなと思った。


その時、同期で釧路のkinjyoくんが面白いことを口にした。
彼も一緒にポスターの前で対応していたのだが、
「そ、そんなにすごいんですか?って思うよね」とボクに言った。


すごいアイデアがあるとtomoriくんが横須賀で地図を広げたのは2年前で、
1年前からADOCのデモ機を沖縄の臨床でボクも使用していたので、
ようやく発売になったかというのがボクらの時間的感覚だった。




やっと触ることができたよ(次女)


学会ではADOCの存在を初めて知った方々が多く、
「今までなかったのは何でだろうって思うくらい、イイ!」
という声も多く頂いた。


世の中に求められているだろうという前提で取り組んできたので、
貢献できるかなと多少は思ってはいたが、不安もあった。
だから感覚のギャップも生まれたかもしれない。
「そ、そんなにADOCってすごいんですか?」、と。




2011.10.8のAUGM(Apple User Group Meeting)沖縄の直後


tomoriくんや郡山のsaitouさんとよく話すのだが、
ADOCprojectチームメンバーは全員が地位、名声への欲がない。
現状に対して仕方がないさ、と黙って傍観することも我慢できない。


四角い穴だったけど、必要だと思ったから丸い杭を打ち込もう。
新しいことだけど、特別なことだと思わない。
起こることのほとんどは、テッシュで拭けばなんとかなるだろ。




彼は言ったじゃないか。
Stay hungry,stay foolish.

2011/09/24

作業の魅力と可能性を伝える  Convey the charm and potential occupation

今日と明日は広島で作業科学セミナー。
事例報告でエントリーできなかったので、お留守番。
去年、沖縄で開催された時に初めて会った方に質問を受けた。

「私が思う作業療法のことを、
同僚の作業療法士に、どうやって伝えたらいいでしょう?
ギャップについて説明しても上手く伝わらなくて」

どうして伝えたいのか、誰に伝えたいのか、
どういう状態になれば伝わったと考えるのかを、まず聞いてみた。
急性期で整形疾患の方が多い病棟という。




伝えることの目標が、説明であれば言い続けるだけでイイと思う。
行動を起こしてもらうことが目標であれば、工夫した方がイイと思う。
論理的、客観的、感情的にエピソードを提供する、とか。

でも、前提としてもっと大切なことがあるかなと思う。
説得術やコミュニケーションの技術、理論より、大切なこと。
自分の主張のために、相手の主張を否定しないこと。

こいつ、なんかイヤだなと思われたら、何をどのように話してもダメ。
イヤな人の話は論理的でも感情的でも、入り口で受け入れない。
そうか、そうかと聞きながら、ひっくり返す言葉ばかり考えている。

自分が正しいのではなく、自分と違う。それを自覚することが大切。
機能訓練に熱く取り組み過ぎている(ようにみえる)作業療法士にも、
そのことで感動した体験や、積み重ねって出来上がった自信がある。

それをぶち壊す権利も義務も、あなたにもボクにもないよね。
世の中を良くするためという大義名分は、始めに日本に導入した人か、
世の中にないものを創り出した人だけが使っていいと思う。




ボクらだって、セミナーに参加している今の胸の高まりを、
否定されたくないよね。それがどんなに論理的であっても納得しない。
だから、人は人として互いに干渉しない・・・その態度も違うね。

相手が何を変えるべきか、自分が何を妥協するべきか・・・違う。
自分が正しいと思っていることが、どんなに素晴らしいか主張するだけ。
それに共感する人だけが集まるし、集まらなくてもいい。

ぐぅの音も出ないほどに相手を論破しても、行動は変えきれない。
むしろ、行動をしないでおこうと心に決めさせてしまう。
相手はあなたを論破することが、最優先課題になってしまう。

作業をすることで、その人らしさが形成される。
相手にも、あなたにも、過去の印象的な経験を意識した自分がいる。
それは言葉で変えさせるものではなく、作業を通して変化するもの。

あなたがなぜ変革を起こしたいか、どういう状態が変革できた時か。
相手は仕事の中に何を求めているか、どういう状態の時に満足か。
まずそれをあなたが知ることが、始めにやるべきことだと思う。




それから、どんなことを、どんな人に、
どのように貢献できるかを考えたらいいと思う。
その貢献は自分が大切だと思うことに、リンクさせたらいいと思うよ。

歩きたいと訴える患者さんに、歩けるように訓練を行う担当者がいて、
あなたはどうして歩きたいのか引き出して、情報を提供すればいい。
そういう経験が積み重なっていけば、歩行の目的を聞くようになるかも。

たとえ、あなたの考え方はステキですね、と相手が言ってくれなくても、
あなたが期待するような変化が起こったのなら、それでいいじゃない。
それがいいんじゃない。あなたも、そうやって変化してきたハズよ。

えらそーなことを言ってるけど、ボクだって同じように考え込んでいる。
でも、この変革が正しいかとか、どうすればいいんだろと考える機会が、
ボクにとって大切な過去と未来を結びつけ、自分と社会の連携を促進する。

考えることが苦痛なら、無関心になるか、徹底的に叩き潰せばいい。
どちらも、あなたが期待した「あなたらしさ」ではないでしょ。
考え込み、思い悩めばいいんじゃない。それ、あなたらしさへの一歩ですよ。




もっつさん、こんな感じだったけどイイですかね。

2011/09/19

ADOCのマニュアル動画 Video documentation of the ADOC

ADOCのHPに公開されている「評価手順」を編集しました。


ADOCのログイン(バージョン1.1)



ADOCのPDF印刷(バージョン1.1)



ADOCの作業追加


他の場面もどんどんアップロードします。
リクエスト、募集中。