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2013/12/20

デザインするプレゼン

デザインとは派手さや装飾ではなく,
「より良くする行動」を促すための手段.
アートというよりは戦術としての,デザインについて.

先日,作業科学セミナーの懇親会で,
ML(メーリングリスト)の紹介についてプレゼンした.
プレゼン資料を作成する過程についてメモ.

まず,Macへ向かう前に無印のノートを広げた.
MLの機能や効果を伝える意義を,延々と自問.
MLはなぜ必要か,なぜプレゼンする必要があるのか?



MLはネットワークや学問追求につながる.
それらは目的と思われがちだが,おそらく手段.
ネットワークや学問追求は何の為に必要か考えてみた.

作業科学を学ぼうとすることや,
作業科学セミナーに参加する意味と同じことだと思った.
つながりや知ることで,何を得ることができると期待するのか?

ある課題が存在していて,それをどのように解決したくて,
課題が解決した状態とは何かをイメージしてみた.
ADOC' Missionを思い出した.



大切な作業(Meaningful Occupation)の実現が,
やりがいのある仕事(Meaningful Occupation)を実現する.
自分と自分に関係する人が,より良い自分になるため,だ.


・・・なるほど.


それが目的で,参加者がそれが実現できたと思えた状態が,目標.
構成は決まった.
作業科学のML紹介という場なので,もう少し深めてみる.

ゴールデン・サークルの理屈で全体の流れを組み立て,
さらにゴールデン・サークルと作業科学を結びつけてみた.

作業的意味を目的(Why),作業的機能を実現する方法(How),
作業形態を結果として現れた行動(What)として考えてみた.
毎日,考えに考えて,この結びつきが思い浮かんだ時,見えた.





「みなさんが自分と,自分に関係する人の作業的公正を,
実現するための鍵を手の中に握っているのは,
・・・6分後です」








MLというシステムを紹介する場ですが,
MLに参加するという作業の,
作業的意味を,考えてみます.











「作業科学研究会は今年度,作業科学を研究するための研修会と,
作業科学と作業療法を結びつけるための研修会を開催しました.
基礎科学か応用科学かという議論に決着がついてないにも関わらず.です」

「これはおそらく,挑戦です.踏み切ったのは,なぜでしょうか?
みなさんとみなさんに関係する人が,より良い自分になるため,です.
他の理由が私には,思い浮かびません」









「次に,みなさんと,みなさんに関係する人々が,
より自分らしくなるために,必要な方法を考えてみます」












「ネットワークの構築と,作業に関する学問を追求することです.
私たちはこれが目的だと思いがちです.
ですが,忘れてはいけません,これは手段です」










「それでは最後に,目的を実現するための方法を遂行した場合,
何が観察されるか,評価してみます.
私たちのほとんどは作業療法士なので,これは得意です」













「まず,メールを開く」











「次に,メールを打ち込む」











「最後に,送信する」










「形態を見るとシンプルです.
シンプルですが,MLに投稿するのは気が引ける.
バリアがあるのです.
このバリアを作っているのは,私たちです」



「このバリアは高くて固いように見えます.
でも,作業的意味を思い出してみましょう.
作業的意味を満たすことをイメージできれば,
バリアが低いことに気づくハズです」



「私たちは,メールを開くことから始まる作業形態に,
囚われ過ぎです.イメージしましょう,作業的意味を.
私たちは,今ここで,なぜ出会っているのか,考えてみましょう」














「私たちは,私たちと,私たちに関係する人々が,
より良い自分になることを実現するために,ここで出会いました.
MLへの参加は作業形態が異なりますが,意味は同じことです」




「私たちが,今,手に入れたのは,
私たちと,私たちに関係する人々が,より良い自分になるために,
私たちにできる1つの方法です」













「続きは,MLで.
静かに聴いてくださり,ありがとうございました.
6分を過ぎましたが 笑」



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