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2011/10/21

選択の過程 Selection process

那覇空港、なう。
iPhoneのバッテリー残量を5分毎にチェックしてます。
もはや、イン・ザ・プール。

先日、ささやかな結婚式を開きました。
参列頂いたみなさま、ありがとうございます。
招待できなかった多くのみなさま、
許して頂き、ありがとうございます。

プライダルプランナーの方とは、半年間じっくり話し合いました。
その期間、プライダルプランナーの方が同席する場で、
カミさんに何度も問いを立てました。

結婚から7年が経ってから開く意味は何か?
誰の、何のために、開くのか?
その目標が達成できたかどうかは、どうやって判断するのか?
自分、家族、友人の、
過去、今、将来が、
どのようにリンクするイメージがあるのか?

書いてみると、めんどくさい男だなと再確認できました。はぁ~
でも、大切なことだったんです。

何をやるか、何をやらないか。
選択の理由を知っていることが
大切だったんです。

この過程を共有した上で、
プランナーに意見を求めました。
プランナーは優秀だったので、
その意図を理解して尊重してくれました。

専門家としての知識と経験を活かし、
リスクを提案し、ボクらの中にもなかったアイデアを与えてくれました。
しかしそれらは決して、押し付けがましい提案ではありませんでした。
言いなりでもありませんでした。

ボクらとあなた達の仕事は、よく似ているとボクは何度か伝えました。
自分を押し通すか、抑えるかにすれば、
楽な仕事なのに、それを自分に許さないことを、仕事から求められていると思いました。

ADOCのことを考えていました。
どんな人が賞賛し、どんな人が批判するのか、考えることもありました。
でも、一番強い思いは、
自分がやりたい仕事ができるようになること、それが許される環境を作りあげることだったと思います。

何のために、選択を支援するの?
iPhoneで誰と何のために、つながりたいの?
ボクは、ボクのためです。

2011/10/14

第9回沖縄県作業療法学会まで残り30日





抄録集、プログラム、演題一覧はこちら→ダウンロード

県内の作業療法士に限っては、
県士会に会費を納入している必要があります。

振込先:琉球銀行 宜野湾支店
口座番号:493549
口座名:沖縄県作業療法士会
納入期限:平成231031日(月)

学会終了後、重要議案について臨時総会を開催する予定です。

他の誰も、私たちの環境を変えてくれません。
私たちで、私たちの環境を変えてましょう。

2011/10/10

役割の価値 The value of role

カミさんが熱で寝込んでいる時、子供はココアを自分で作りたがった。
それがママの負担を軽減することにつながるから、だったと思う。
意味づけは、一時的なことかもしれない。
継続的に行うようになれば、意識しなくなるかもしれない。

間接的にママの看病をしているという意味から、
やらなければいけない自分の仕事という意味になるかもしれない。
少なくてもママが体調不良という状況の中では、
環境に期待されていると思い込んでいる自分の役割、かな。




ADOCの開発に関わってから、医療福祉保健領域以外の方々に対して
作業療法についてプレゼンする機会に恵まれるようになった。
先日ADOCのプレゼンをした後、ADOC開発に直接関わっていない、
ボクより一回りほど年上に見えるエンジニアさんが声をかけてくれた。

亡くなった親父さんは、脳出血の後遺症で重度の失語症があったという。
何を伝えようとしているのか汲み取ることができず、
そのこと自体に焦り、不安や自分への苛立ちを感じていたという。

でも今プレゼンを聴いて思ったことは、言葉を伝える行為よりも、
どんな手段を使ってでも、やりたかったことを確認して、
できるようにする支援が親父には必要だったんじゃないか、と話した。

家族以外の誰にも話さないが、ずっと気になっていたことだったと、
ゆっくり言葉を探しながら彼はボクに伝えてくれた。

今、自分がやっている仕事は親父とは関係ないことだと思ってきたが、
関係する可能性のある仕事だということに気がついた、と。
仕事をする上で、これからは意識することになるかもしれない、と。
ボクはあなた達をすごく、応援しています。と両手で握手を求めた。




ボクがADOCに期待していることは、
クライエントの力になりたいと願いながら関わるすべての人が、
特別で全く新しい困難な挑戦をするわけではなく、
やっていることに意味づけることができるんじゃないかということ。

それは立位保持訓練、トイレ介助や手芸の道具を準備することかもしれないし、
車いすを押して散歩することや自宅から鉢を運んでもらうことかもしれない。




自分で飲むためのココアを、自分で淹れることかもしれない。
環境因子である支援者もまた、クライエントからの期待によって、
あるいは期待されているだろうと思っていることによって、
今やっていることの価値が判断されるだろうと思う。

可能な限り挑戦して欲しいので、
ストーリーがあれば後押しをする力になると期待もしている。

すぐに結果が見えなくても、感じることができなくても、
人を想って選択したことは楽しいと感じることができますように。

満足するな、賢くなるな Stay hungry,stay foolish.

今朝、おねしょでシーツと布団をぐっしょり濡らした息子に、
カミさんと娘がわーわー叱っていた。息子はしれっとした顔で、
「だい、じょう、ぶ。テッシュで拭くから」と言った。
こいつ、ポジティブ思考の過剰分泌だ。逆よりはマシかな。




なんくるなるってばよ


6月に埼玉で開催された作業療法学会で発表した、
ADOC関連の9演題は大盛況だった。
目が回るような忙しさって、上手い言い回しだよなと思った。


その時、同期で釧路のkinjyoくんが面白いことを口にした。
彼も一緒にポスターの前で対応していたのだが、
「そ、そんなにすごいんですか?って思うよね」とボクに言った。


すごいアイデアがあるとtomoriくんが横須賀で地図を広げたのは2年前で、
1年前からADOCのデモ機を沖縄の臨床でボクも使用していたので、
ようやく発売になったかというのがボクらの時間的感覚だった。




やっと触ることができたよ(次女)


学会ではADOCの存在を初めて知った方々が多く、
「今までなかったのは何でだろうって思うくらい、イイ!」
という声も多く頂いた。


世の中に求められているだろうという前提で取り組んできたので、
貢献できるかなと多少は思ってはいたが、不安もあった。
だから感覚のギャップも生まれたかもしれない。
「そ、そんなにADOCってすごいんですか?」、と。




2011.10.8のAUGM(Apple User Group Meeting)沖縄の直後


tomoriくんや郡山のsaitouさんとよく話すのだが、
ADOCprojectチームメンバーは全員が地位、名声への欲がない。
現状に対して仕方がないさ、と黙って傍観することも我慢できない。


四角い穴だったけど、必要だと思ったから丸い杭を打ち込もう。
新しいことだけど、特別なことだと思わない。
起こることのほとんどは、テッシュで拭けばなんとかなるだろ。




彼は言ったじゃないか。
Stay hungry,stay foolish.