ページ閲覧数

2015/08/12

インクルーシブ教育フォーラム in沖縄

[イノベーション ]
それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて,
新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすこと.

[インクルーシブ教育]
同じ場で共に学ぶことを追求するとともに,個別の教育的ニーズのある幼児児童生徒に対して,
自立と社会参加を見据えて,その時点で教育的ニーズに最も的確に応える指導を提供できる,
多様で柔軟な仕組み.



インクルーシブ教育といえば,障がいがある子がそうではない子と一緒に教室にいる,
と以前は思っていました.しかし,調べていくとより広い視点であることに気づきました.
「すべての子ども」が一人ひとりが「違う」ことで,
学び方はそれぞれ多様であるというシンプルで力強い考え方が前提にありました.

たとえば高齢者福祉の領域で考えると,聞きにくいのであれば補聴器を,
見えにくいのであれば眼鏡を,歩きにくいのであれば車いすを使用して,
より良い生活を送るという解釈では不十分ということです.

同じ地域で関係を保ちながら生活を送ることが目的であれば,
豊富な経験を活かして就職あるいは無償で生産やサービスを提供すること,
重度要介護であっても五感を刺戟する活動に要支援者と参加すること,
同じ場で時に全体集団で活動し,時には個別や複数の小集団で活動に参加すること.



こう考えると福祉と教育は似ているかもしれません.
抱える課題の背景には性質の似た事情があるようにも思います.

人員不足を根本にした書類作成業務やルーチンワークによる多忙を背景に,
理想と現実は異なるという意見や,特別な支援は平等性を失うという批判,
現状を肯定するがゆえの新しい取り組みへの消極的態度.

システムの存在意義や問題解決のプロセスも近いように思います.
支援を求めている者に気づいて相互に支援ができるつながりや体制の構築,
障がいではなく社会参加レベルの目標を実現する問題解決能力と環境へのアプローチ,
人は自ら環境や機会をコントロールできるという前提.



最も類似してる点は,
人はそれぞれ違うことを前提として社会参加レベルに焦点を当てた施策が,
これから加速度的に構築されてゆくのは確実だということです.

課題と解決をどのように定義し,何をもって目的が達成したと判断し,
具体的な実践のプロセスを読み解き,これから展開される施策を予測する.

講演とシンポジウムを通して考える体験を参加者と共有することで,
私たちの子供や子供に関わる人々の未来に向かって,
それぞれが一歩を踏み出せることを期待しています.



1.日時:平成27年8月16日(日) 13時00分より16時15分
2.場所:沖縄県男女共同参画センター てぃるる (沖縄県那覇市西33-11-1)
3.内容:①基調講演 インクルーシブ教育の最前線 野口晃菜 氏 株式会社LITALICO
               ②基調講演 インクルーシブ教育の実際    仲間知穂 氏 NPO法人ADOC project /
                                  琉球リハビリテーション学院
     ③シンポジウム 「ふつう」の生徒,「当たり前」の教育を問い直す交流及び共同学習
             司会    大城政之 氏 県立島尻特別支援学校 校長
             パネリスト 青木一桂 氏 名護特別支援学校 教諭
                   末広尚希 氏 ライオンの子保育園グループ 代表取締役
                   野口晃菜 氏
                   仲間知穂 氏
4.お申し込み先,お問い合わせ先:NPO法人 ADOC PROJECT 

  インクルーシブ教育 最前線 申し込みページ

5.協賛:一般社団法人 生命保険協会,株式会社レキサス
6.後援:沖縄県教育委員会,沖縄県社会福祉協議会,沖縄県社会福祉士会,
     沖縄県心理士会,沖縄県理学療法士会,沖縄県作業療法士会7.主催:NPO法人 ADOC project