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2011/11/04

いきがいのまちデイサービス

注目して欲しい。






PNFインストラクターで、ドイツ徒手医学(FAC)のインストラクター。
スリングセラピーと上田法の講習会で講師を勤める。

作業行動研究大会で演題発表し、作業行動研究誌に論文を投稿。
作業科学セミナーで演題発表し、沖縄作業科学研究会を発足。
沖縄作業行動研究会、沖縄作業療法教育法研究会の発起メンバー。
AMPS評定者で、教員をしながら休日に通所介護へ出勤してOBP実践。


藤原茂先生に指名されて、養成校でPOS学科の統括部長に就任。
沖縄市町づくり委員、沖縄市の民生委員。
ADOC(作業選択意思決定支援ソフト)プロジェクトのメンバー。


これはすべて、彼の22歳から32歳までの話。
彼は絶対に自分の実績を自ら人に話さず、
丸裸の状態で初めての世界に、いつも震えながら飛び込む。
それでケガをして、怖いと泣きながらも、再び飛び込む。




彼は、恐れない。
彼は、自惚れない。
彼は、妥協しない。
彼は、諦めない。


彼は、田村浩介。










彼らは、いきがいのまちデイサービス。






彼らは、すべてを変えますよ。

痛みよりも希望を共有する Share someone's wish

いつになったら日記を書くんだと、
そろそろ福島と神奈川からメールが来るだろうから、
ちょっと息抜きに書いてみよう。




2011年3月17日〜21日に、沖縄でAMPS講習会が開催された。
2日目の懇親会に少しの時間だけ参加させて頂いた。
ひとりずつ参加への想いを話す場で、
予定にはなかったけども、最後にボクも話をさせてもらった。
AMPS講師や受講生の何名かは、
ボクより先輩で恐縮したが、伝えたい気持ちを抑えきれなかった。


まず、初めにして協力して欲しいことがあります。
黙祷です。黙祷。


ありがとうございました。
今から3つのことを話します。
震災のこと、講習会沖縄開催のこと、これからのこと、です。

今回、私は会場係でもありませんし、
AMPS研究会のスタッフでもありません。
それでも伝えたいことは、今回参加したことについて、
自信を持ってください、ということです。


この時期、自分に何ができるだろうと焦り、
5日間の講習会に参加することが許されるかと、
自分で自分を痛めている人もいるかもしれません。
今回の参加者は全国各地から集った30名ですが、
どこに住んでいても同じ思いがあると思います。
私も同じ思いです。

今すぐ震災現場に駆けつけることが可能なら、
すでにみなさんはそれを選択したことでしょう。
職場の関係や、自分の内との折り合いや、家族のことで、
今すぐ現場に行けなかった方もいらっしゃると思います。
でも、そのことで思い悩んでも、何も生まれません。


今の環境と役割の中で、今できることを考えてください。
心身と役割を傷つけられた方々は、
混沌の時期を過ぎて、生活に余裕ができた時、
「やりたいこと」を見つけるかもしれません。

その時、みなさんが今学んでいることが役立ちます。
あるいは、「やりたいこと」を支援する作業療法士にとって、
みなさんの知識や技術が貢献できるかもしれません。

直接的に関わるかもしれませんし、
助言や情報提供といった間接的な関わりかもしれません。
いま学んでいることが、今苦しんでいる方々の、
少し先の将来に貢献できることを、意識してください。
今やっているからこそ、その機会が訪れた時に、
選択できる貢献だということを、知ってください。
講習会の間、いつもこのことをイメージしてください。




次に、AMPS講習会の沖縄開催の経過について、伝えます。
今日も参加している、tamuraさん、nakamaさんが、
今回の沖縄開催を1年前から希望していました。
ボクは講習会運営者ではないのですが、
運営者にしつこくお願いする図々しい人なので、
ボクに交渉してくれと2人から依頼がありました。

ボクは2人に伝えました。
何のため、誰のため、どこにつながるためか、
それは達成できたかどうやって判断するのか、
自分の職場と講習会運営者にどう貢献できるのか、
と伝えました。

2人はすぐに返答したことも、時間がかかったこともありましたが、
それらは何も伝わらないとボクは一蹴しました。
この問答は3ヶ月間ほとんど毎日続けられました。
何度も、A4用紙にびっしり理由書を打ち込んでもらったり、
PowerPointで想いを図式化してもらいました。

最終的に互いに納得できた理由ができあがった時に、
AMPS運営者に猛烈なお願いを始めました。

今日参加したみなさんは、tamuraさん、nakamaさんが、
仕事と家事と育児をしながら今日まで準備を進めてきた、
意味と目的を知っておいた方がいいと、ボクは思っています。


2人の願いは、
作業に基づいた作業療法の、
評価、目標設定、支援ができる作業療法士を支援するためです。
そのような役割を望む作業療法士の支援ができるネットワークを
構築するためです。
みなさんはよく覚えておいてください。




最後に、これからの話です。
さきほどの、震災の話、沖縄開催の話を、いつも意識してください。
いま、ここで、学んでいることが、
何に貢献できるか、いつもイメージしてください。
これも、間接的な復興支援であると思ってください。
自分と仲間の将来への投資だと思ってください。

会場係の2人にメーリングリストを作ってもらいました。
AMPS評定者になるための助言を与え合ってください。
AMPS評定者になった後は、事例の相談などに使ってください。
その日のために、今日の関係があることを、
イメージしてください。




長々とすいません。
ひとりひとりの受講までの経緯を聴いて、
強い想いを持つみなさんとこのような形で巡り会えて、幸運です。
希望を感じて、つい熱くなりました。

これから先、5年、10年、20年と続くであろう、
この出会いを生み出したAMPS研究会、講師、会場係と、
参加を決意したみなさんに、感謝しています。