ページ閲覧数

2013/10/02

10年のOT

tomori家に泊まった時,彼の奥さんに
「ちょうど10年前,ボクが君に話したこと覚えてるか」
と尋ねたら,微笑みました.



先日,神奈川で研究の打ち合わせに参加しました.
tomoriくん,北里大のnagayamaさんを中心に集まった,
ADOC projectに賛同してくれた研究協力者の一部の方々でした.

彼は抱えている環境や自身の課題について冷静に語り,
目標とする状況について伝え合いました.

ほとんどが1年以内に出会った人なのに,10年前からの仲間みたい.
研究が終わるまでは内容も名前も明かせないけど,
彼らが10年後の当たり前に,いま向かっています.






「身体を動かしてもらうことに満足するわけで,
それが癒しで,習慣で,生きがいなの.目的なんて無くてもイイのよ.
高齢者って.維持期のリハビリって」

・・・ボクらはそう言われても否定しない.悪意がないと知っているからです.
でも,作業療法の目的と目標は,
クライエントにとって価値のある役割や習慣がいいと信じています.

作業療法ってなんだろう.どう伝えればいいんだろう.
そもそも,ほんとうに作業療法は必要なんだろうか.
・・・こうやって悩む機会は真実に近づけるのでラッキーです.

変える力を育むことができるから,ラッキーなのです.
泣き顔を見せないのです.ギリギリのラインで.

だから,生活期の作業療法士はちゃんと作業療法をやりなさいって,
叱咤激励されると,落ち込みます.
・・・でも,なぜこうなったのかと思って,責任を探したくなります.

でも,今回集まった彼らは、
誰かのせいにはしません.不思議なくらいに.

彼らが彼らの未来を作れると知っています.
tomoriくん,nagayamaさんらが未来までの道を描き,
今回のスペシャルなゲスト,種まきOTさんが歩み方を示してくれました.



10年後の当たり前に向かって,彼らは種を撒いています.



3〜4年目で作業療法に失望したボクは,tomoriくんに相談しました.
その時,確信したことを彼の彼女に伝えました.
「きっと彼は10年後,日本の作業療法におもしろいことをするよ」

0 件のコメント:

コメントを投稿