ページ閲覧数

2011/12/01

COPM to good use(OT面接)

一昨年に福岡で開催された作業科学セミナーで発表した時、
はじめて広島の吉川さんに会って、
「ボクがたぶん日本で一番、作業療法の視点を愛読している」
という前置きの後に自己紹介をした。傲慢で、恥ずかしい。




今年の9月だったかな。
COPM(カナダ作業遂行測定)の使い方について、
沖縄作業科学研究会でプレゼンした。

COPMを使い始めてから、ほんとうにすべてが変わった。
魅力がわかったと同時に、面接技術が必要だとも思った。
でも、面接技術は習うのではなく慣れるしかない、とも思う。
だからまず使ってもらおうと、5年ほど事例報告を続けた。


それでもCOPMを日常的に使用しているOTに、
出会う機会はほとんどなかった。
使ってみたけど上手くいかないという話をよく聴き、
どのように使っているのか確認するようになった。

OTの面接技術に課題があると思われるケースが多く、
どのように解決すればいいのかを考えた結果、
このようなプレゼン動画になった。






もちろん、


COPMとADOCの魅力と可能性を伝えるという作業は、
ひとつの形態で、
目の前にいるクライエントの作業に関する話を、
作業療法士が引き出して欲しいという、願いに変わりはない。




心を尽くして丁寧な仕事をしている作業療法士が、
仕事を楽しいと思えるようになれば、何よりもそれがイイこと。
それだけが願い。

作業療法を広報する Publicize the OT

今日からカミさんが復職。
やることリストをもらったけど、タスクが多過ぎるよ。



長い間書いていなかった日記に取り組みながら、
掃除、洗濯、子供と遊ぶ1日にしようと思う。



作業療法の広報を考える時、対象と目的によって戦略が異なる。
まず対象が、進路に迷う高校生と保護者、共に働く他職種、
作業療法の依頼をする医師とケアマネ、施設などの採用担当者。
そして、作業療法を利用するクライエントと家族。

これらを混合しないように、注意をしているけど曖昧になる時もある。
2年前、高校生向けに作った作業療法の広報動画。

作業療法のこと

その企画の広報担当者には不評だった。
が、PTは首から下、OTは腰から上を治す人と説明せよと言われたので、
気にしないことにした。
同じ時期、共に働く他職種向けに作成した作業療法の動画。

釣りという作業

高校生向けとして活用したこともあったが、
作業療法というよりは医療福祉の広報に近いのかなと思った。
作業療法らしいけれど、作業療法らしさがわかりにくい。
今年、新たに依頼があって作成した高校生向け作業療法の広報動画。

作業の療法

作業で療法

しかし、どうもイマイチ伝えることができたと思えない。
伝えた相手が、何を得ることができ、どんな行動を起こすと、
自分が期待しているのか考え直すことにした。




動画を見直すと、これって作業療法士に限らずできることで、
やっている人もたくさんいると、すぐに気がつく。
やっていることよりも、理由と過程が大切なんだけど、
その根拠を伝えることが難しい。

核が、不安定。だから、多くの作業療法士は不安を訴えるか、
反動で過剰に自分の仕事を解釈して伝えてしまう、ように思う。
適切に表現できないことが、もどかしい。




その難しさとは別に、作業療法を伝えることは1つのバリアがある。
同業種、つまり作業療法士がバリアになることがある。
上肢の機能障害を治療をするスペシャリストと思っているOTも、
精神の分析をして活動を通して症状を軽減する専門家だと自負するOTも、
やりたいことができるようにする支援者と思っているOTもいる。

そのどれかに1つに焦点を絞ると、
他のどれかにポリシーがある人々が反論したり、
広報にあるようにはできないと訴えてくる可能性がある。
とても、変わっている職種だと思う。

思い悩むこともあったが、自分にできること、自分がやりたいことを、
やれるだけやればイイという結論に至った。


ADOC(作業選択意思決定支援ソフト)も、
ボクらADOCプロジェクトチームが考える作業療法の広報になると思う。
同じ考えのある作業療法士が所属する組織、外部関係者と協力して、
クライエントにボクら定義する作業療法らしい作業療法を実践できれば、
それがそのまま広報になるんじゃないかな。

2011/11/04

いきがいのまちデイサービス

注目して欲しい。






PNFインストラクターで、ドイツ徒手医学(FAC)のインストラクター。
スリングセラピーと上田法の講習会で講師を勤める。

作業行動研究大会で演題発表し、作業行動研究誌に論文を投稿。
作業科学セミナーで演題発表し、沖縄作業科学研究会を発足。
沖縄作業行動研究会、沖縄作業療法教育法研究会の発起メンバー。
AMPS評定者で、教員をしながら休日に通所介護へ出勤してOBP実践。


藤原茂先生に指名されて、養成校でPOS学科の統括部長に就任。
沖縄市町づくり委員、沖縄市の民生委員。
ADOC(作業選択意思決定支援ソフト)プロジェクトのメンバー。


これはすべて、彼の22歳から32歳までの話。
彼は絶対に自分の実績を自ら人に話さず、
丸裸の状態で初めての世界に、いつも震えながら飛び込む。
それでケガをして、怖いと泣きながらも、再び飛び込む。




彼は、恐れない。
彼は、自惚れない。
彼は、妥協しない。
彼は、諦めない。


彼は、田村浩介。










彼らは、いきがいのまちデイサービス。






彼らは、すべてを変えますよ。

痛みよりも希望を共有する Share someone's wish

いつになったら日記を書くんだと、
そろそろ福島と神奈川からメールが来るだろうから、
ちょっと息抜きに書いてみよう。




2011年3月17日〜21日に、沖縄でAMPS講習会が開催された。
2日目の懇親会に少しの時間だけ参加させて頂いた。
ひとりずつ参加への想いを話す場で、
予定にはなかったけども、最後にボクも話をさせてもらった。
AMPS講師や受講生の何名かは、
ボクより先輩で恐縮したが、伝えたい気持ちを抑えきれなかった。


まず、初めにして協力して欲しいことがあります。
黙祷です。黙祷。


ありがとうございました。
今から3つのことを話します。
震災のこと、講習会沖縄開催のこと、これからのこと、です。

今回、私は会場係でもありませんし、
AMPS研究会のスタッフでもありません。
それでも伝えたいことは、今回参加したことについて、
自信を持ってください、ということです。


この時期、自分に何ができるだろうと焦り、
5日間の講習会に参加することが許されるかと、
自分で自分を痛めている人もいるかもしれません。
今回の参加者は全国各地から集った30名ですが、
どこに住んでいても同じ思いがあると思います。
私も同じ思いです。

今すぐ震災現場に駆けつけることが可能なら、
すでにみなさんはそれを選択したことでしょう。
職場の関係や、自分の内との折り合いや、家族のことで、
今すぐ現場に行けなかった方もいらっしゃると思います。
でも、そのことで思い悩んでも、何も生まれません。


今の環境と役割の中で、今できることを考えてください。
心身と役割を傷つけられた方々は、
混沌の時期を過ぎて、生活に余裕ができた時、
「やりたいこと」を見つけるかもしれません。

その時、みなさんが今学んでいることが役立ちます。
あるいは、「やりたいこと」を支援する作業療法士にとって、
みなさんの知識や技術が貢献できるかもしれません。

直接的に関わるかもしれませんし、
助言や情報提供といった間接的な関わりかもしれません。
いま学んでいることが、今苦しんでいる方々の、
少し先の将来に貢献できることを、意識してください。
今やっているからこそ、その機会が訪れた時に、
選択できる貢献だということを、知ってください。
講習会の間、いつもこのことをイメージしてください。




次に、AMPS講習会の沖縄開催の経過について、伝えます。
今日も参加している、tamuraさん、nakamaさんが、
今回の沖縄開催を1年前から希望していました。
ボクは講習会運営者ではないのですが、
運営者にしつこくお願いする図々しい人なので、
ボクに交渉してくれと2人から依頼がありました。

ボクは2人に伝えました。
何のため、誰のため、どこにつながるためか、
それは達成できたかどうやって判断するのか、
自分の職場と講習会運営者にどう貢献できるのか、
と伝えました。

2人はすぐに返答したことも、時間がかかったこともありましたが、
それらは何も伝わらないとボクは一蹴しました。
この問答は3ヶ月間ほとんど毎日続けられました。
何度も、A4用紙にびっしり理由書を打ち込んでもらったり、
PowerPointで想いを図式化してもらいました。

最終的に互いに納得できた理由ができあがった時に、
AMPS運営者に猛烈なお願いを始めました。

今日参加したみなさんは、tamuraさん、nakamaさんが、
仕事と家事と育児をしながら今日まで準備を進めてきた、
意味と目的を知っておいた方がいいと、ボクは思っています。


2人の願いは、
作業に基づいた作業療法の、
評価、目標設定、支援ができる作業療法士を支援するためです。
そのような役割を望む作業療法士の支援ができるネットワークを
構築するためです。
みなさんはよく覚えておいてください。




最後に、これからの話です。
さきほどの、震災の話、沖縄開催の話を、いつも意識してください。
いま、ここで、学んでいることが、
何に貢献できるか、いつもイメージしてください。
これも、間接的な復興支援であると思ってください。
自分と仲間の将来への投資だと思ってください。

会場係の2人にメーリングリストを作ってもらいました。
AMPS評定者になるための助言を与え合ってください。
AMPS評定者になった後は、事例の相談などに使ってください。
その日のために、今日の関係があることを、
イメージしてください。




長々とすいません。
ひとりひとりの受講までの経緯を聴いて、
強い想いを持つみなさんとこのような形で巡り会えて、幸運です。
希望を感じて、つい熱くなりました。

これから先、5年、10年、20年と続くであろう、
この出会いを生み出したAMPS研究会、講師、会場係と、
参加を決意したみなさんに、感謝しています。