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2014/04/06

事例あってこその事例本 2

tomoriくんから報告がありましたが,
おかげさまで事例本が増刷となりました.
執筆協力者と魅力を伝えている多くの方に感謝しています.






samuraiOTさん,tomoriくんと話して一致した意見は,
自分ひとりでは何も成し遂げられなかったということ.
互いの家族にも言われているけど,ボクら一人ひとりは小さい.

ガンコで,我がままで,しかも効率さを大事にするので,
いい加減で気まぐれと言われることもある.
そのくせ,ビジョンは明確だから空回り,遠回りをしてきた.
前に進んでいるようで,一歩も動いていないメリーゴーランドの馬だった.

めがねOTさんともよく話し合うのだけど,
そういう時代があったからこそ互いに引き寄せられ,
貢献し合える関係を築けているのだろうと思う.

もし,臨床,研究,職場や研究会の管理・運営に悩んだ時期がなければ,
学会で名刺交換をしたしても,その後は会釈するぐらいの関係だったと思う.

でも,臨床や管理に一生懸命な性質だから引かれ合ったわけではない.
教育,研究,管理はひとつの手段であって,目的は臨床にあった.
失敗も成功も含めて忘れられない事例のことが,いつも心にあった.
何かもっと自分にできることがあったハズだと,思い続けることが原動力だった.


事例で価値観や行動が変わった.
出会う人と関わり方が変わった.

この体験を共有するために,事例本は存在している.


この本に掲載されてる事例報告を読むほどに,
執筆された方々がどれだけ悩みながら臨床をしてきたのか,よく伝わってくる.
それぞれが選択した言葉と行動の背景にある物語まで見えてくる.

報告した事例は忘れられない人であっただろうし,
掲載に同意してくれた事例も執筆した作業療法士を忘れることはないだろう.

この経験が次に出会う人と向き合った時に,選択する言葉と行動に影響する.
こうして少しずつ自分の中の核は築かれてゆき,
同じ経験をした人だけに伝わる言葉がにじみ出て,互いに感じ取れるようになり,
貢献し合える関係が始まってゆく.


みんな,たったひとりの事例からすべて始まり,すべてが変わってきた.
この体験をできるだけ多くの人と共有して,いっしょに変わってゆきたい.

次に出会う事例のために,一緒に.


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