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2010/12/17

仲直りのプロセス

保育園が終了した後、娘が4名の友達と運動場で遊んでいた。
1名の友達のあだ名をつけ、3名で連呼する。
あまりにしつこく、その子は親のところに駆けつけ、泣いてしまった。
3名はその場から動けずに、ごめんねーと大声で謝るが、返事はない。
そのうちに3名で、謝っても許さない人が悪い人だと言い始める。

「おい、お前なんだよ、それ」と娘にローキックをしたが、これは違うなあと思った。
ほっとおいてもいいんだろうが、黙ってもいられないなあと思っていた。

「おまえが友達を悲しませたり、傷つけて、泣かせてしまったことに
何とも思わないんだったら、そのようにすればいいさ。謝らないでいいよ」

子供たちが喧嘩をすると、ムリに謝らせて、ムリやり握手させる。
仲直り、という言葉すら強制しようとする人もいる。この方法が好きではない。
子供だからって子供扱いするのは、好きじゃない。





同じように、
学生、作業療法士、医療福祉職者、クライエント、クライエントの家族、
彼らの感情や思考をコントロールできるとは思えない。

「悲観しているクライエントの思考パターン解析と前向きにさせる10の法則」
みたいな本を読むよりも、
村上春樹の「ノルウェーの森」を読んだらいいと思う。

さて、うちの娘は翌日まで口数が少なくて表情も硬かった。
自分に向き合って後悔や反省することを自ら選択したのであれば、
それが彼女にとっての「健康」だろうと思う。
彼女は自分で気づくことができるし、自分で変わることができる。
それを知っているから、向き合うべき自分と向き合えよと促す。
学生にも作業療法士にもクライエントにも、自分にも同じように。


映画館でノルウェーの森を1人で観たいなあ。

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